夏の冷やし味噌おでんとは

こんにちは。
キッチン大友の加藤陽哉です。
「夏におでん?」
そう思われた方も、きっと多いのではないでしょうか。
暑い日にあつあつのおでん…ちょっと想像しにくいかもしれませんね。
でも実は、名古屋の味噌おでんを、夏でも楽しんでいただける新しい形があるんです。
その名も──
「冷やし味噌おでん」。
味噌おでんといえば、名古屋の味
キッチン大友では、毎年秋から冬にかけて「味噌おでん」を販売しています。
国産の大根や里芋、こんにゃく、豚もつなど、具材にもこだわり、甘めの八丁味噌でじっくり煮込んだ味わいは、寒い季節にぴったりとご好評いただいてきました。
この商品は、名古屋のセレクトショップや高質スーパーでも取り扱っていただき、「また今年もこの季節が来たがね・・」と、季節の楽しみとして毎年楽しみにしてくださる味噌おでんファンも増えてきました。
ただ、問題は「夏」でした。
秋になると新商品として再登場するこの味噌おでんですが、夏の間は一旦販売を終了。
私たちも「夏には合わないもの」と思い込んでいたのです。
夏でも“食べたくなる”味噌おでんを目指して
ところがあるとき、こんなお声をいただいたのです。
「夏でも味噌おでんを食べたいのよね」
「冷たくても美味しいんじゃないかしら?」
そこから私たちは、暑い季節でも“名古屋の味”を楽しんでいただける方法を真剣に考え始めました。
そして試行錯誤の末、昨年ようやく商品化にこぎつけたのが、冷やして食べる味噌おでんなのです。
冷たくても、美味しいんです
「冷やし味噌おでん」は、その名の通り、冷蔵庫でしっかり冷やしてからお召し上がりいただく、新感覚のおでん。
八丁味噌の甘辛だれが冷たく染みた具材は、しっとりと口に馴染み、なんとも不思議な美味しさに仕上がりました。
特に、大根や里芋は冷やすとまた違った味の深みが出て、夏バテ気味でもすっと食べられる優しい味わいに。
「温かい料理=冬」と思いがちな私たちにとって、まさに目からウロコの発見でした。
もちろん、冷たくするだけでなく、湯せんで温めていつもの味噌おでんとしても楽しめるので、「今日は冷たく、明日は温かく」と、その日の気分で味わっていただけます。
食を通じて、季節をもっと楽しむ
食べ物には、季節の知恵が詰まっています。
昔ながらの保存食や調理法にヒントを得ながら、今の暮らしに合った新しい楽しみ方を提案していくのも、私たちキッチン大友の役割だと思っています。
「冷やし味噌おでん」は、そんな思いから生まれた、名古屋の新しい夏の味。
今年の夏はぜひ、ご家庭でひんやりおでんをお試しになってみてください。
きっと、食卓にちょっとした驚きと笑顔が生まれるはずです。